憲法黒(けんぽうぐろ)のこと

投稿日:2017年3月16日 | 最終更新日:2017年4月3日

憲法黒(けんぽうぐろ)のこと

藍染で縹色(はなだいろ)に染めた後に楊梅(やまもも)で濃い緑色を
重ねて黒に近い色に仕上げました。

剣術家の吉岡憲法が広めたとされることからこの名が付いています。
黒染めには高い技術が必要だったこともあり、吉岡家の堅牢で良心的価格の小袖は非常に
人気がありました。そのため、憲法色は江戸時代を通じて人気の高い色となっていました。
京都の多くの染屋が吉岡家から染めの技術を学び暖簾分けされたため、
京都の染色業者には吉岡姓の家が多いのです。

濃い緑色を重ねているため、少し緑味が見えた深い味わいの黒色になっています。

別注染め重ね(直し)の出来る生地について

縹色(はなだいろ)のこと

関連記事

  1. マスタード色の合わせ方3選!合う色は?似合う人ってどんな人?

    マスタード色。からし色とも言うのでしょうか。パキッとした黄色ではなく、少しく…

  2. 蒲萄色

    蒲萄色(えびぞめいろ)のこと

    蒲萄色(えびぞめいろ)のこと五倍子(ごばいし)で蒼グレーに染めた後、印度茜(いんどあかね)で赤をの…

  3. 丹色(にいろ)のこと

    丹色(にいろ)のこと柘榴(ザクロ)の実の皮を乾燥したもので黄色に染めた後で印度茜(いんどあかね)で…

  4. 草木染めの色 人気ランキングBest5!結局いちばん使いやすい色…

      草木染めの色は、とても独特です。青とか赤とか、そういった言葉ではあらわせな…

  5. 灰桜色

    灰桜色(はいざくらいろ)のこと

    灰桜色(はいざくらいろ)のこと椰子の木の実の種、檳榔子(びんろうじ)を煮出して染める色です。ミョ…

  6. 草木染め吊り編みTシャツ

    黄蘗色(きはだいろ)のこと

    黄蘗色(きはだいろ)について柘榴の実の皮を乾燥させた染料を使用しています。媒染剤にはミョウバンを…

  7. 鴇色

    鴇色(ときいろ)のこと

    鴇色(ときいろ)のこと印度茜(いんどあかね)の根を煮出して染める色です。媒染にはミョウバンを使用…

  8. 海松色(みるいろ)のこと

    海松色(みるいろ)のこと楊梅(やまもも)の幹を使って染めた濃いカーキグリーンです。媒染は木酢酸鉄…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


ページトップへ